足場の組立て等作業主任者とは?資格を取得するメリットと受講の流れを紹介  

皆さんこんにちは。福岡県福岡市を拠点に、足場工事・土工事・コンクリート打設工事を手掛ける株式会社英(はなぶさ)です。


足場工事では、安全に作業を進めるために、「足場の組立て等作業主任者」の資格保有者を現場に配置することが定められています。この資格は、足場作りの現場では必須とされていますが、資格を取得するには受験資格や受験内容などを知っておくことが必要です。


この記事では、「足場の組立て等作業主任者」の資格について、取得するメリットや受講の流れを紹介します。




■足場の組立て等作業主任者とは?



足場の組立て等作業主任者とは、足場の組立て・解体・変更作業時に、作業を指揮する現場監督責任者を指します。労働安全衛生法で定められた国家資格であり、現場作業時には必ず選任しなくてはなりません。具体的には、ゴンドラのつり足場を除く、高さ5m以上の足場・つり足場・張出し足場での作業において、主任者の選任が必要です。


主任者の選任により、高所作業時の安全対策を十分に施し、労働災害の防止につなげられます。




■足場の組立て等作業主任者の資格を取得するメリット



足場の組立て等作業主任者の資格を取得することで、主に以下のメリットが得られます。足場工事に従事する人は、資格取得を前向きに検討すると良いでしょう。



・職場での待遇がよくなる

足場工事の現場では、足場の組み立て等作業主任者がいないと足場作業が施工できません。このため、資格を持っていると現場の重要な存在として認められるようになります。


また、施主様や現場監督などからも信頼される存在となり、給与面での待遇や信頼度などの高まりも期待できます。将来的には、現場に欠かせない人材へと成長できるのです。



・スキルアップを目指せる

足場の組み立て等作業主任者の資格取得により、自らの仕事だけでなく周囲の人物の仕事を監督する業務が加わります。これによって仕事の幅が広がり、スキルアップが目指せるようになるのです。


また、安全衛生教育のひとつである「足場の組立て等作業主任者能力向上教育」を受講することで、最新法令を広く学べます。足場工事に関する知識をアップデートでき、仕事についてのレベルアップも可能です。作業主任者の資格取得後、能力向上教育を一定期間受けていないと、主任者として認められなくなる場合があるため、必ず受講しましょう。




■足場の組立て等作業主任者を取得するには?



足場の組み立て等作業主任者の資格を取得するには、どのような流れで進めていくと良いのでしょうか。受講資格や講習内容などを、詳しく紹介します。



・受講資格

足場の組立て等作業主任者の資格を取得するには、講習(学科のみ)を受けたのち修了終了試験での合格が必要です。受講資格は、以下のいずれかに該当する人物です。


1.満21歳以上で、足場作業における従事経験が3年以上である

2.満20歳以上で、中学・高校・高専・大学のいずれかで土木・建築・造船のいずれかに関する学科を専攻し、その後2年以上の足場作業従事経験を持っている


2については、学科を専攻したのと同等以上の学力が認められる人物も含んでいます。また、とび1級やとび2級などとびに関連する技能検定に合格した人物は、一部講習が免除されます。


ルール改正により、平成29年7月以降は、作業従事経験として認められる経験が「足場の組立て等特別教育」修了後の作業経験のみとなりました。作業従事経験を持っているもののブランクのある人物が、作業主任者の資格を取得しようとする時には、どの時期に該当する経験なのか確認が必要です。


なお、試験に合格しただけでは、主任者として業務を行うことはできません。合格後主任者に選任され、初めて役割を果たせるようになります。



・受講費用

講習にかかる受講費用は、テキスト代を含めて16,000円ほどです。講習の受講には、労働安全衛生管理協会の管轄機関もしくは協会で申し込みます。機関や自治体によって受講費用が変わってきますので、受講を申し込む際に確認しておきましょう。個人で払えない金額ではないものの、仕事に必要な資格であるため、社員に対して資格取得費用の支援制度を設けている会社であれば、会社負担で受講できます。


講習への申し込みには、該当する卒業証書や免許証の写しのほか、実務経験の証明として事業主の証明も必要です。



・講習内容

講習は、4つの科目から成り立っています。作業の方法に関する知識が7時間、工事用設備・機械・器具・作業環境等に関する知識が3時間、作業者に対する教育等に関する知識と関係法令が各1.5時間です。講習は2日間にわたって行われ、最後に1時間の修了試験を受けます。


受講資格によって、A・B・Cと3つの講習コースに分けられます。Aコースは講習科目の免除がなく、2日間で計13時間の講習と修了試験の受験が必要です。Bコースでは、作業の方法に関する知識と工事用設備・機械・器具・作業環境等に関する知識の講習が免除され、3時間の学科講習ののち修了試験を受験します。Cコースは、関係法令のみ講習を受け、修了試験を受験します。


ご自身が保有している資格や免許が、講習の免除対象になるか、どの講習を受講したら良いか、申し込み前に必ず確認しましょう。




■合格基準



足場の組立て等作業主任者の修了試験は、3択または5択から選択して回答します。試験の出題箇所や重要なポイントは、講習中に説明があるため、講習をしっかり聞いていれば修了試験に落ちることはないのです。


修了試験の合格基準は、全科目合計で60点以上を取り、かつ各科目において40%以上の正解率となっています。合格率はほぼ100%であり、実技試験も行われないため、講習をきちんと受講すれば主任者としてのスキルを取得できます。


しかし、当然のことながら、講習の内容は実務に直結するものばかりです。合格基準とされる正答率は40%以上であるものの、可能な限り高得点を目指すようにしましょう。




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